ごあいさつ

 賢学塾は「賢くなれる 学びを究める」を掲げ、中学生を対象に学習指導・進学指導をしている塾です。

玉石混淆の状態で現在も乱立する学習塾。少子化で競争が激化する中、各塾は、指導システムがいかに優れたものであるか、そこから生み出された「合格実績」がいかにすばらしいものであるかに触れながら、他塾との違いを強調しようと皆さんに訴えかけています。

確かにその塾の指導体制や、その塾がどのようなお子さんを送り出してきたかということは、塾の善し悪しを判断する上で一定の基準となりうるものでしょう。 しかし、そもそも塾というのは人間どうしが向き合って教育を行う場ですから、いくらシステムが優れていたとしても、その担い手である講師の力量がそれを使 いこなすのに十分でなければ、何の意味もありません。結局のところ、塾を選ぶとき最も重要なのは、実際にお子さんを指導する講師の力量であり、お子さんや 保護者の皆様と講師との相性であると言えるのではないでしょうか。

昨今は塾の世界でも企業化、チェーン化が進んでいますが、塾選びを講師選びだ と考えたとき、大規模に組織化された塾だけが好ましい形態であるとは言えません。歴史的に見ても、江戸時代各地に登場した私塾が一人の「師」を囲んで作ら れたことを考えれば、私塾の原点は、そういう講師と生徒の一対一の関係にあるのではないかと考えます。

翻って、私が、皆様に選んでいただける講師として十分な力量を備えているかどうか。開塾以来27年目、まだまだ未熟者ですが、お子さんたちが付け焼き刃ではない確かな学力をつけることを目標に、熱くしつこく粘り強く指導する中で、皆様の評価を得たいと考えております。

これまで賢学塾は、そうした愚直さにご理解を示していただいた皆様によって支えられてきました。これからも地道に指導に取り組み、皆様のご期待に誠実にお応えすることをお約束いたします。

小さくともきらりと輝く賢学塾に、どうぞご期待ください。

賢学塾 塾長 伊藤 賢